サスマタアゴザトウムシ Nipponopsalis abei

サスマタアゴザトウムシ(奄美亜種) 

 

撮影日:2015.7、2013.11

採集場所:東京都、山梨県、静岡県、徳島県、沖縄県沖縄本島、鹿児島県奄美大島

採集環境:石下や朽木下など。また、混交林内の沢にかかる倒木の下側の窪み内にて昼間に潜んでいるのを発見したり。奄美では夜間に広葉樹林内の樹表面にて友人が採集している。

 

 体長2.5mm前後。

関東南部以西から奄美大島まで分布しており、日本ではこれと亜高山帯にいるツムガタアゴザトウムシの2種のみが分布するとされています。体長は3㎜ほど。

 この手の地表徘徊性のザトウムシとしては脚がかなり細長く、遠目に見ると凄く華奢な印象。だけど近くで見ればあまりにも長く・ぶっ太い漆黒の鋏角がかなりごっつく見えるため、凄まじいオーラを放っています。もうこれ以上ない格好良さ&奇怪さ。マットな質感もその重厚な感じを際立たせています。

今までの探索経験から関東では少し少ない種と考えていますが、2016年に訪れた徳島県ではそれほど珍しいというわけでもなく、容易に見出された。

 

♂幼体 2017.7 山梨県

♂幼体 2016.7 徳島県

 

♀幼体 2013.7 山梨県

 

♀幼体 2016.7 徳島県